財務部長がいない会社で、起きやすいこと
「経理」と「財務」は、別の仕事です
中小企業では、経理担当の方が帳簿をつけ、税理士の先生が決算と申告を担う、という形が多いと思います。ここまでは、多くの会社で回っています。
一方で、次のような仕事は、誰の担当か決まっていないことがよくあります。
- この先3か月から半年、お金が足りるかの見通しを立てる
- 設備投資や採用の前に、借入と返済の計画を考える
- 銀行に、会社の今とこれからを説明する準備をする
これが「財務」の仕事です。大きな会社では財務部長やCFOが担いますが、中小企業では社長が一人で抱えている会社が少なくありません。
担当が決まっていないと、起きやすいこと
気づくのが遅れる
月次の数字を見る場はあっても、「来月以降のお金」を確かめる場がないと、資金が足りなくなりそうなことに気づくのが遅れがちです。気づいたときには選べる手が少なくなっています。
銀行との話が「言われてから」になる
決算書を出したあとや、借入の相談をするときに、初めて説明の準備をすることになります。銀行が知りたいことを先回りして整えておけば、話し合いの中身は変わりえます。
社長の時間が、数字に取られる
資金繰りが気になって、本業や社員と向き合う時間が削られる。本来、社長にしかできない仕事から遠ざかってしまいます。
最初の一歩
いきなり仕組みを整える必要はありません。まずは次の2つから始めるのがおすすめです。
- 今の預金残高から始めて、3か月先までの入ってくるお金と出ていくお金(借入の返済・税金・賞与なども含めて)を1枚に書き出し、月末の残高を出す
- 月に1回、実績と見比べて、1か月先を書き足す時間を決めておく
これだけでも、「足りるかどうか分からない不安」が「いつ・いくら足りなくなりそうか」という具体的な課題として見えやすくなります。この表は、そのまま銀行への説明の土台にもなります。
外から担うという選択肢
財務の担当者を社内で採用するのが難しい場合は、外部に任せるという方法もあります。当社は、財務のアウトソーシングとして、財務責任者が担う役割を外から支えています。月ごとの定例で、数字と見通しを一緒に確認します。
決算・申告は、これまでどおり顧問税理士の先生のお仕事です。当社は、その先のお金の見通しと銀行との対話を支えます。
ご相談はお問い合わせからどうぞ。整理されていない状態のままで構いません。
この記事は、一般的な情報の提供を目的としたものです。個別の会社の状況に当てはまるとは限りません。融資の可否や条件は金融機関が決定します。税務・労務・法律に関する個別のご判断は、税理士・社会保険労務士・弁護士などの専門家にご相談ください。
HT・MIRAIZ